フルートについて3

皆さんこんにちは、スワブ工房のスタッフです。(🔴・ω・🔴)
今回もフルートについて紹介します。

【フルートの歴史】

フルートの最も古いものとしては、およそ4万年前のネアンデルタール人のものと推定されるアナグマ類の足の骨で作られた「笛」がスロヴェニアの洞窟で発見されています。また、ほぼ同じ頃現生人類によって作られたとされているハゲワシの骨でできた5つの指穴のある笛がドイツの洞窟で発見されています。
それほど古いものではなくても数千年前の骨で作られた笛は、各地から出土しており博物館などに収められています。しかし、世界各地で用いられていた原始的な笛は、ギリシャ神話の牧神パンが吹いたとされるパンフルートのような葦(ヨシまたは、アシ)などで作られた縦笛かオカリナのような形状の石笛がほとんどでした。
それでは、現在私たちが使用しているフルートにつながる横向きに構える方式の笛が最初にいつどこで用いられたのかというと一説には、紀元前9世紀あるいはそれ以前の中央アジアに発祥したと言われておりこれがシルクロードを経て中国やインドに伝わりさらに、日本やヨーロッパにも伝えられたと考えられています。
西洋では、現在リコーダーと呼ばれている縦笛が古くから知られておりこちらがフルートと呼ばれていました。
フルートには、ソプラノ、アルト、バス、テナーといった種類があります。
(ただし16世紀半ばにアルトは、テナーに吸収されます)現在では、このような横笛を「ルネサンス・フルート」と呼んでおり古楽器として今も復元楽器が製作されています。
少数がイタリアのヴェローナなどに残っているオリジナルの物は、木製の管で内面は単純な円筒形ではなく複雑な波型になっており外面は、歌口側がやや太い円錐型です。
基本的に一体成型されて分割できないものが多いですが大型のバス・フルートなどには、2分割構造のものもあります。
17世紀の初頭から始まったバロック時代ルネサンス・フルートは、ピッチの調節ができないうえ半音を出すのが苦手で低音と高音の音色の違いが大きいといった欠点があったためこの時代に降盛し始めた宮廷音楽では、用いられませんでした。17世紀では、新たな工夫が加えられました。横笛が改めて人気を博するのは、ジャック・オトテールとその一族がフランスでフルートを改良して広めた1680年代以降のことです。
ソプラノからバスまでを使い分けたルネサンス・フルートと異なりバロック・フルートの多くは、テナーのⅮ管です。

今回は、フルートの歴史について紹介しました。
次回の投稿も見て頂けると嬉しいです。

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